【農家向け】育苗器はどう使う?メリット・デメリットと選び方を紹介

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育苗器

主に米作りの際、そしてその他の植物を種から育てていく際に活躍する育苗器ですが、正しい使い方はご存じですか?

この記事では、育苗器の基本から活用方法、育苗器を使うメリット・デメリットについてを詳しく紹介していきます。より効率的な営農のために役立てていってください。

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育苗器とは?誰が使うもの?

育苗器とは、人工的に種の発芽を促すための機械です。育苗箱という専用の入れ物に種をまき、発芽を促すための温度を保ちます。

主に使用されているのは米作りのための発芽・育成の現場です。労力のかかる田植えを効率的に行うため、また品質を揃えた収穫を手早く行うために必須の機械といえます。

田んぼ全体に植えていくだけの量を発芽・成長させる機械のため、サイズ感にもよりますが200~1000枚ほどの育苗箱を設置できます。

なお電力で動くため、育苗器を使う際は設置した場所まで電気が通っている必要があります。

育苗器の特徴・活躍シーン

育苗器はサーモスタット(温度調節装置)を使って温度管理を行います。そのため、太陽光での温度の変化に左右されないよう、屋内あるいは日陰に設置するのが理想です。

温度管理は装置で行われますが、育苗器の中に設置する育苗箱の位置によって、温度のムラができる場合もあります。

ムラがあると発芽・成長速度にばらつきが出る原因になりうるため、育成スピードの統一にこだわる場合はムラの少なさや温度管理の精密さにこだわるのがおすすめです。

なお、育苗器は、発芽・生育のための温度管理が主な機能です。厳密な温度管理や機能性を求めないのであれば、遮熱シートやヒーターなどを活用して自作することも不可能ではありません。

育苗器を使うと何日で発芽するのか

育苗器を使うと、発芽のための温度管理が適正に行われる結果、最短スピードでの発芽・成長を目指せます。

稲の場合だと、発芽・緑化・硬化の3段階を経て育苗していくことになります。この過程ではおよそ15日程度かかります。

発芽管理は30度から32度程度の温度で行います。開始から2日程度で発芽し、その後は温度を20度から25度程度に調整して、緑化させていきます。5日目にもなれば緑化が十分になり、育苗箱から出して直射日光と外気の気温のなかで育成し、硬化していくことができます。

育苗器のメリット・デメリット

メリット:成長スピードをそろえて作業の効率化に貢献できる

育苗器のメリットは、やはり成長スピードを均一化して、農作業の効率を上げることができる点にあるでしょう。

精度の高い温度管理を行うことにより発芽・苗の生育スピードが均一だと、同じタイミングで農薬や肥料を与えることができます。さらに収穫の際も未熟米が混入する割合を減らす効果が期待できます。

作業の効率化とともに、収穫物の品質向上に大いに役立つといえます。

デメリット:手間と設置場所が必要

デメリットは、設置場所と電力が必要ということです。育苗器を稼働させる院は電力が必要で、ものによっては家庭用の電圧では稼働できずに業務用の電圧を別途準備する必要がある場合もあります。

育苗器への育苗箱のセッティングが必要な点も、デメリットでしょう。温度ムラが出てしまった場合は、位置を入れ替えたり生育速度を見守る必要もあり、機種ごとの特性を見極めて使いこなせるかどうかも注意したい点です。

タイプ別!育苗器の選び方

育苗器のタイプは3種類の要素から選んでいくことができます。それぞれ特徴が異なるため事前に把握したうえで選びたいものです。

熱源:育苗器の温度を上げるやりかたとして、蒸気か電気ヒーターの2種が主に採用されています。
電源・電圧:電圧が家庭用の100Vでよいものと、業務用の200V対応のものがあります。
収容方法: 育苗箱の収容方法に違いがあります。積み重ね式、棚式、フォークリフト仕様などがあり、特にフォークリフト仕様であればパレットに積み重ねて大量の育苗箱を移動可能です。

育苗器の主要メーカーを紹介

育苗器のメーカーとしては、以下のメーカーがおすすめです。所有している農機具のメーカーをそろえていくことでライン化・効率化を目指していくこともよいですし、サイズ感や価格に合わせて選ぶのもよいでしょう。

クボタ
石井製作所
イセキ
タイショー
昭和精機

育苗器の新規購入・買い替えならあぐり家に相談を

育苗器は稲作では必須といえるほど重要で、成長管理や収穫の効率化、品質向上に役立つ便利な機械です。

新品での購入となればそれなりの費用が掛かりますが、中古で購入すれば費用を抑えることも可能です。農機具専門で買取・販売を行っているあぐり家で、育苗器をチェックしましょう。

買い替えの際も、あぐり家では査定前の相談から受け付けています。LINEや電話、問い合わせフォームから気軽にご相談ください。もちろん育苗器以外の農機具についても査定可能です。

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