家庭菜園や週末農家をはじめ、農業でも活躍の場が多くある一輪車ですが、具体的にどのような活用方法があるでしょうか?
この記事では、農業のシーンでの一輪車の活用方法や選び方、おすすめの一輪車やメンテナンス方法などについて詳しく解説します。
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一輪車とは?
ここでいう一輪車とは、座席のあるタイプではなく手押し車のことです。荷台の前方にタイヤ1つ、荷台の後ろに手持ち部分があります。工事現場などでは別名「ネコ車」と呼ばれることもあります。
ネコと呼ばれる由来はいくつかありますが、一輪車の逆さにした姿がネコに似ている説や、建設現場の狭い道(ねこ道)になぞらえているという説などさまざまです。
狭い道やでこぼこした足場の悪い道でも通ることができ、農作業や工事現場などでよく使われています。
一輪車の一般的な利用方法
一輪車の一般的な利用方法は、主に積む・運ぶといえるでしょう。それぞれの活用方法について解説します。
積む:足場の悪い場所での物置やかさばるものの積み込みが可能
手で持ち運ぶと何往復も必要な丸太や道具類など、かさばるものを積む際に活躍します。車輪で動かせるため、重さをそれほど感じないこともメリットです。
また、足場が濡れていてモノを置くのに適していない場合の、即席な物置としても活躍します。
運ぶ:土砂やたい肥など、手に持てないものの運搬が可能
土砂やたい肥などは、農作業でかかわることが多いでしょう。これら手で持てないものを移動させるにも、一輪車は役立ちます。機動力があるため、あちらこちらへと細かな移動が多い時にも活躍するでしょう。
野菜や果実の収穫にももちろん使用可能です。
一輪車の主な種類5つ
一輪車とひとくちに言っても、どんな種類があるかは知っておきたいところです。ここでは、主な種類を紹介します。
バケットタイプ(深型)
底面がバケツのように深く、形のないものを入れて運搬するのに適したタイプです。細かくて振動で落ちやすい小枝や刈った草などを入れる際にも活躍します。
容量が大きいため、大量にものを運ぶ際の作業効率アップにも貢献します。
平型タイプ(浅型)
平型タイプは、その名のとおり荷台が平らになっています。ブロックなど平らにして崩れないよう積み込みたい場合や、資材が長い場合に適したタイプです。
底が深くない分、容量は多くありませんが、安定した移動が可能です。
折り畳みタイプ
使用しない際は折りたたんで収納できるタイプの一輪車です。使用頻度が多くない場合に仕舞っておけます。
積み込むバケット部が布製のものだと、積み込みに適さないものがあるのと、耐荷重がそれほどないのがデメリットです。
電動タイプ
人力で押して動かすのではなく、電動で運搬できるタイプです。積載量が多く重くても、スムーズな運搬を助けます。バッテリ付きでライトなどが付属していると、夜間での作業にも向いています。
ノーパンクタイプ
タイヤに空気を入れなくてよいタイプです。突起物を乗り越えてもパンクせず、また空気を入れる手間もありませんが、耐荷重に欠けるものもあることに要注意です。
一輪車を使用する際の注意点
一輪車を取り扱う際には、耐荷重を超えないように注意しましょう。
とはいえ、現場での作業中に正確な重さを計算しながらバケットに入れるのは難しいものです。運搬する際に手元がぐらつかないか、また積んだ荷物が零れ落ちたりばらけたりしないかを確認して、安全に運搬できるようにしましょう。
足場にとがったものが多いと、タイヤがパンクするおそれもあります。現場に適したタイヤの仕様かどうかも確認するのがおすすめです。
一輪車を長持ちさせる手入れと点検方法
一輪車は単純な作りのため、エンジン付きの農機具ほど手入れに気を遣う必要はありません。とはいえ、以下の点に注意すると長持ちするでしょう。
● パンクしたらすぐに交換する
タイヤがパンクしてしまったら新しいタイヤを用意し、交換しましょう。適したサイズが見つかれば、交換は簡単です。
● 一輪車を外に放置しない
屋根のある場所や倉庫などの屋内に補完するのが理想です。それが難しい場合は、せめて荷台に水がたまらないように立てかけると良いでしょう。
もし荷台がサビたり壊れてしまった場合は、種類にもよりますが荷台部分のみの交換ができる場合もあります。交換部品として手に入れられるか探してみましょう。
農業で活躍する一輪車のメーカーとおすすめ6選
一輪車のおすすめメーカーと、その商品をそれぞれ紹介します。使用シーンに合った一輪車を見つけてみてください。
浅香工業 日本製一輪車 3才 深型 パンクレス車輪付
浅香工業は、一輪車でメジャーともいえるメーカーの一つです。一輪車のほか、スコップやシャベルなどの農具や園芸用品、運搬台車などを生産しています。
そのうちおすすめなのは、積載荷重100kgの深型一輪車です。3才というのは約75L載せられることを意味します。さびの出にくい仕様で、頑丈さが特徴です。
そのほか浅型タイプやチューブタイプのタイヤもあり、バケットやタイヤは交換部品としてそろっています。
HARAX(ハラックス) アルミ一輪車
ハラックスはアルミニウム製品の生産が得意なメーカーです。運搬用の台車をはじめ、収穫台車やはしご、脚立などの製品を製造しています。アルミニウム製だからこその軽さと丈夫さが特徴といえます。
おすすめなのは、本体がアルミ合金製でポリエチレン製のバケットが付いた一輪車です。
積んだ荷物を前に落としやすい形状になっていて、土砂などの運搬に向いています。積載荷重は約100kgで、効率的な運搬ができるでしょう。
マキタ 充電式運搬車 CU180DZN 反射板(リフレクタ)付
マキタは総合電動工具メーカーとして、掃除機など、充電式の家電などで一般的に広く流通があります。充電式やコード式の電動工具・電動家電だけでなく、エンジン式の工具も生産しています。
おすすめの一輪車は電動タイプの一輪車です。最大積載量130kgと重い荷物を積むことができ、18Vの電流で運搬をアシストします。ブレーキやLEDライトなど、便利な機能が多く付属しています。
パイプフレームやバケットなど、シーンに合わせオプションを選べるのが特徴です。
シンセイ アルミ一輪車2才 WB2712
シンセイは農業資材をはじめ、園芸用品、運搬機器やその他作業用品など、さまざまな器具を生産しているメーカーです。
一輪車はアルミやスチール製のものが多くラインナップされています。タイヤチューブの交換が必要になった際は、メーカーに問い合わせれば手に入れることができます。
簡易的な作りのため比較的安価で、バケット部分の交換も気軽に行えます。アルミ製で軽く取り回ししやすい点もポイントです。
和コーポレーション 電動エコキャリア21エコたま号
空圧機器をはじめ、散布機やチップソーなどの農業機器、運搬機器などを広く扱っている会社です。
運搬機器は電動のラインナップが多く、一輪車だけでなく三輪や四輪なども選べます。おすすめのエコたま号は一輪車で、軽量さと扱いやすさが特徴です。最大荷重は80kgと比較的少なめですが、本体重量もバッテリーなどによって重いので電動のパワーが活躍します。
バッテリーは取り外しやすくなっているため、充電のしやすさも特徴といえるでしょう。
武田コーポレーション 折りたたみ一輪車 CART-004
武田コーポレーションは、メーカーではありませんが輸入雑貨の会社です。
おすすめの折りたたみ一輪車は、コンパクトに折りたためるのでスマートに収納ができる優れものです。本体の重量は軽く5.5kg程度で、片手でも持ち運べます。ノーパンクタイヤなので、空気入れやパンクの心配はありません。
耐荷重は75kgとそれなりにありますが、あまり重すぎるとバケット部分が破れてしまうかもしれないので気を付けておきましょう。
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一輪車はエンジンが付いているわけでもない単純な作りですが、寿命はあります。
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。