ナイロンコードを装着した草刈機のメリット・デメリットを解説!

草刈り機

「ナイロンコードを装着した草刈機って安全なの?」
「金属刃と比較して刈り具合はどう違う?」

ナイロンコードを装着した草刈機は、金属刃と比較して安全性が高く、仕上がりも綺麗になる傾向があります。一方で「小石等が飛散しやすい」「硬い草には不向き」などのデメリットもあります。

本記事では、ナイロンコードを装着した草刈機のメリット・デメリットをはじめとして以下を解説します。

・ナイロンコード4種類の特徴
・向いている場所と不向きな場所
・使用する際に必要な装備

ナイロンコードを装着した草刈機のメリット・デメリットを理解して、効率よく草刈りを行いましょう。

そもそもナイロンコードの草刈機とは?

ナイロンコードの草刈機とは、従来の金属刃ではなく細長いナイロンコードを装着した草刈機です。ナイロンコードを高速回転させて、雑草を粉砕しながら刈ります。

また、専用の草刈機があるわけではなく、従来の草刈機の先端にナイロンカッターというアタッチメントを取り付けて、そこにナイロンコードを巻きつけて使用します。ナイロンカッターのタイプは主に次の4つに分られます。

・手動式:最も取り扱いが簡単である手動でコードを出すタイプ
・自動式:コードが短くなると自動で出てくるタイプ
・半自動式:ナイロンカッターの底を地面に叩くことでコードが出てくるタイプ
・差し込み式:決められた長さに切られているコードを差し込むタイプ

ナイロンカッターが取り付けられない草刈機もあるため注意が必要です。

 

ナイロンコードを装着した草刈機の4つのメリット

ナイロンコードを装着した草刈機の4つのメリットは以下の通りです。

1.金属刃と比較すると安全性が高い
2.仕上がりがきれいである
3.障害物が多い場所でも使いやすい
4.軽量であるため扱いやすい

それぞれの詳細を解説します。

1.金属刃と比較すると安全性が高い


ナイロンコードを装着した草刈機は雑草を粉砕することにより、草刈りを行うためキックバックが起こりません。

キックバックとは、刃が切れないものに触れることで回転が妨げられて、急に使用者に向けて刃が跳ね返ってくる事故です。キックバックが起きないということは、金属刃が体に触れて発生する骨折や切断など大怪我が起きるリスクが低いということです。

ナイロンコードであれば、万が一体に触れても内出血程度の怪我で済むでしょう。とはいえ、取り扱いには十分な注意が必要です。

 

2.仕上がりがきれいである


金属刃であると石や地面との接触により刃こぼれのリスクがあるため、少し地面から浮かして雑草を刈り取る必要があります。そのため、少し刈り残しが発生してしまいます。

一方、ナイロンコードの場合は、刃こぼれのリスクがないため地面に当てながら無駄なく草刈りができます。そのため、ナイロンコードを装着した草刈機で草刈りをすると、仕上がりがきれいになります。

 

3.障害物が多い場所でも使いやすい


ブロック屏や大きな石などの障害物がある場所で金属刃の草刈機を使用すると、接触により刃こぼれしたり刃が鈍ってしまったりするリスクがあります。

一方、ナイロンコードを装着した草刈機は、刃こぼれなどのリスクがないため、障害物などがある場所でも草刈りがしやすいメリットがあります。ブロック屏やコンクリート、電柱のきわなどに生えている雑草をきれいに刈ることができるでしょう。

 

4.軽量であるため扱いやすい


ナイロンカッターは以下のように金属刃と比較すると軽量です。

・ナイロンカッター:約250g
・金属刃:約500g

軽量である分、体への負担が少ないため女性や高齢者でも取り扱いしやすいでしょう。なお、重量は草刈機本体やナイロンカッターの種類により異なるため参考程度にとどめてください。

 

ナイロンコードを装着した草刈機の4つのデメリット

ナイロンコードを装着した草刈機には、以下のような4つのデメリットがあります。

1.小石などを飛散させてしまう
2.硬く密度の高い雑草には不向きである
3.粉塵によるトラブルが起きることがある
4.クラッチ周辺のトラブルが起きることがある

それぞれの詳細を解説します。

1.小石などを飛散させてしまう


ナイロンコードを装着した草刈機は、金属刃と違い体を切断してしまうような大怪我のリスクがない一方で、小石などを飛散させてしまうリスクがあります。

これは、ナイロンコードを高速回転させて叩き切るという特性上、接触した小石などを弾き飛ばしてしまうためです。飛散した小石は、車の窓ガラスを割ってしまうほどの威力が出るときもあります。

そのため、ナイロンコードを装着した草刈機を使用する際は以下を確認する必要があります。

・周囲に人や車、建物の窓ガラス等がないか
・地面に小石が大量にないか
・割れたガラスなどが落ちていないか

周囲に人や車、建物の窓ガラスなどがある場所で草刈りをする際は、防護板などを用いて保護しなければなりません。

 

2.硬く密度の高い雑草には不向きである


ナイロンコードを装着した草刈機は、柔らかい雑草をスムーズに刈り取ることができます。しかし、硬く密度の高い雑草に対しては不向きです。これは切り取るのではなく、叩き切るというナイロンコードの特性上しかたありません。

雑木になってしまうと、ナイロンコードでは歯が立ちませんので、雑草が太く大きくなる前に刈り取りましょう。すでに雑草が大きくなっている場合は、草刈りの前に鎌などで刈ってください。

 

3.粉塵によるトラブルが起きることがある


ナイロンコードを装着した草刈機は、粉塵によりエンジンのエアクリーナーが詰まったりエンジン周辺が汚れたりするため、エンジントラブルが発生するリスクがあります。

これは、地面と接触しながら刈り取るため、粉塵が舞い上がりやすいことが原因です。草刈り後は、こまめにエアクリーナーやエンジン周辺の掃除をするようにしてください。

 

4.クラッチ周辺のトラブルが起きることがある


パワーの弱い草刈機でナイロンコードを使用したり、必要以上にナイロンコードを伸ばして使用したりすると、クラッチとその周辺にトラブルが発生するリスクがあります。

クラッチとその周辺にトラブルが起きてしまう流れは、以下の通りです。

1.ナイロンコードは空気抵抗と草を叩いた際の反発が大きいためエンジンの回転数が落ちやすい
2.回転数が落ちることでクラッチの接続部分に摩擦が発生する
3.やがてクラッチとその周辺が高温になってしまい、融解や破損が発生してしまう

以上のトラブルを発生させないためにも、ナイロンコードによる草刈りを行う際は「パワーの強い草刈機を使用する」「必要以上にナイロンコートを長くしない」などの対策をとるようにしましょう。

 

ナイロンコード4種類それぞれの特徴

ナイロンコードの形には以下のような4つの種類があります。

1.丸型:コストパフォーマンスに優れている
2.四角型:丸型よりも断面が鋭く切れ味がよい
3.のこ型:すり減りが遅く長く使用できる
4.スパイラル型:静音性が高く切れ味もよい

それぞれに特徴が異なるため、用途によって使い分けましょう。

1.丸型|コストパフォーマンスに優れている


丸型は最も一般的な形状です。柔軟性があり装着が簡単でベーシックなタイプです。耐久性があるためコストパフォーマンスに優れています。

 

2.四角型|丸型よりも断面が鋭く切れ味がよい


四角型は、丸型よりも断面が鋭いため切れ味がよいです。装着も簡単です。デメリットとして空気抵抗があるため、ナイロンコードが回転した際の風切り音が大きくなってしまいます。

 

3.のこ型|すり減りが遅く長く使用できる


のこ型は形状がのこぎりのようになっています。耐久性が高いのが特徴で、障害物と接触してもすり減りが遅く長く使用できます。

 

4.スパイラル型|静音性が高く切れ味もよい


スパイラル型はねじったような形状をしています。どのナイロンコードの形状よりも静音性が高いのが特徴です。加えて切れ味がよい特徴もあります。

 

ナイロンコードを装着した草刈機が向いている場所と不向きな場所

ナイロンコードを装着した草刈機が向いている場所と不向きな場所は以下の通りです。

【向いている場所】
・電柱やフェンスの周り
・堀や石垣の立ち上がり部分
・コンクリートの隙間
・芝生や柔らかい雑草、背が低い雑草が生えている場所

【不向きな場所】
・乾いた土や小石が多い場所
・ツタやツルが多い場所
・背の高い草が生えている場所
・硬い茎や草、竹が生えている場所

特に乾いた土や小石が多い場所での使用は、飛散物によるトラブルが発生しやすいため使用は控えましょう。

ナイロンコードの交換方法を知りたい方は「草刈機の刃の交換時期とやり方【ナイロン・チップソー】レンチや向きの疑問を解決」こちらを参考にしてください。

 

ナイロンコードを装着した草刈機を使用する際に必要な装備

ナイロンコードを装着した草刈機は、小石や砂、細い草などの飛散物が多いです。そのため、以下のような飛散物から体を守る装備を用意する必要があります。

・フェイスマスク:目や顔を守る
・耳栓:騒音や耳に異物が入るのを防ぐ
・長靴や防護エプロン:飛散物から体を守る
・飛散防止カバー:飛散物から周囲の人や建物を守る

キックバックなどの事故のリスクが低いとはいえ油断は禁物です。十分に装備を整えて草刈りを行いましょう。

ナイロンコードを装着した草刈機は安全性が高くきれいに草刈りができる

ナイロンコードを装着した草刈機は、キックバックのリスクがないため安全です。加えて、地面に当てながら無駄なくきれいに草刈りができます。とはいえ、叩き切る特性上、飛散物が多いため十分に準備を整えて作業をする必要があります。

また、ナイロンコードを装着した草刈機で草刈りを行う際は、クラッチのトラブルを予防するために、一定のパワーがある草刈機を使用したほうがよいです。

あぐり家では草刈機も高価買取中です。草刈機の買い替えを検討中の方は、ぜひお問い合わせください。

この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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