農機具レンタルとは?メリット・デメリットや利用時の注意点を解説

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「農機具レンタルってどんなサービス?」
「購入と比較してどんなメリットとデメリットがある?」

このような疑問はありませんか?農機具レンタルは、必要なときに必要な農機具をレンタルできるサービスです。上手に活用すれば、購入よりもコストを削減することができます。

本記事では、農機具レンタルを利用しようと検討している方に向けて以下を解説します。

・5つのメリット
・3つのデメリット
・レンタル料金一覧
・農機具レンタル業者5選
・利用する際の3つの注意点

利用をおすすめできる3つのケースも解説していますので、ぜひ参考にしてください

農機具レンタルとは?

農機具レンタルとは、必要な農機具を必要な日数だけレンタルできるサービスです。年に数回しかない農作業には、レンタルサービスを利用することで、農機具購入のコスト削減を期待できます。

2019年にJAも農機具レンタルを始めており、農機具をレンタルする流れが一般的になることが予想されます。農機具レンタルを上手に活用するには、本記事で解説するメリット・デメリットや利用をおすすめできるケース、レンタルを利用する際の注意点などを理解しておくことが大切です。

農機具レンタルの5つのメリット

農機具レンタルの5つのメリットは以下の通りです

⒈ 購入費用の負担を軽減できる
2. メンテナンスの手間がない
3. 最短1日から利用できる
4. 使用用途に合わせて農機具をレンタルできる
5. 農機具の保管場所が不要である

それぞれの詳細を解説します。

1. 購入費用の負担を軽減できる


農機具レンタルは、必要な期間だけ農機具を利用できるため、購入コストを削減できます。農機具を新品で購入すると数十万から数百万円かかります。一方、レンタルは1日数千円から数万円です。

特に、耕運機や管理機、草刈り機などの小型の農機具は、2,000〜5,000円ほどでレンタルできます。年に数回しか使わない農機具は、レンタルにしたほうがお得でしょう。

 

2. メンテナンスの手間がない


農機具は購入すると、所有者が定期的にメンテナンスをする必要があります。メンテナンスをしないと故障の原因になることもあるでしょう。

一方、レンタルの場合はメンテナンス済みの農機具を利用でき、返却後も業者がメンテナンスを行います。そのため、メンテナンスの手間がありません。ただし、一般的に返却時は燃料を満タンにすることと、泥を落とす必要があるため注意してください。

 

3. 最短1日から利用できる


農機具レンタルは一般的に1日から利用できます。1日で終わるような作業はレンタルにしたほうがお得です。レンタルした期間内であれば時間を気にせず使用できます。

業者によっては、1時間単位や半日単位で料金を設定しています。数時間で終わるような草刈りなどは、1時間単位のレンタルを利用したほうがコストを削減できるでしょう。

 

4. 使用用途に合わせて農機具をレンタルできる


農機具レンタルは、トラクターやコンバイン、草刈りなど、多くの種類の農機具が取りそろえられています。また、馬力やサイズなどの選択もできます。使用用途に合わせて必要な農機具をレンタルすれば、不要なコストをかけずに農作業を終えることができるでしょう。

 

5. 農機具の保管場所が不要である


1日だけのレンタルであれば、農機具を保管するスペースや倉庫を用意する必要がありません。トラクターやコンバインなどの大型農機具の保管場所を用意しなくてもよいのは、レンタルの強みと言えるでしょう。

農機具レンタルの3つのデメリット

農機具レンタルの3つのデメリットは以下の通りです。

1. 期間内に使用できなくても返却する必要がある
2. 利用したい農機具がない場合がある
3. 長期間利用すると損する場合がある

それぞれの詳細を解説します。

1. 期間内に使用できなくても返却する必要がある


突然悪天候に見舞われて使用できなかったとしても、期間内に農機具を返却する必要があり、レンタル料も請求されます。このような状況を可能な限り避けるには、事前にレンタルする日の天候を確認しておくことが大切です。もしくは、時間や日数に少し余裕を持たせて、レンタルする方法もあります。

 

2. 利用したい農機具がない場合がある


農機具レンタルサービスを提供している業者は、多くの場合豊富な種類の農機具を提供しています。しかし、貸し出し状況や業者によって、希望の農機具がレンタルできないこともあるでしょう。

特に新しい農機具はラインナップの中に並ぶことは少ないです。新しい農機具を求めている方は、農機具レンタルの利用は不向きかもしれません。

 

3. 長期間利用すると損する場合がある


農機具レンタルは、短期間であれば得をするサービスです。長期間利用する場合は、購入よりもコストがかかります。長期間利用することがわかっている農機具は購入を検討しましょう。

農機具レンタルで損をしないためにも以下を確認してください。

・レンタル予定の農機具の新車価格と中古価格
・業者ごとのレンタル料金の違い
・年間の利用日数

これらを確認したうえで、「購入するべきか」「レンタルするべきか」を検討すれば、損することを避けられるでしょう。

農機具レンタルの利用をおすすめできる3つのケース

農機具レンタルの利用をおすすめできる3つのケースは以下の通りです。

1. 初期投資を抑えたい
2. 収穫や播種など特定の時期のみ利用したい
3. スマート農業機械を試してみたい

それぞれの詳細を解説します。

1. 初期投資を抑えたい


新規就農者にとって、トラクターや田植え機、コンバインなどの大型農機具を購入するのは大きな負担です。まずはレンタルから始めれば、初期投資を抑えながら農業を始めることができます。

また、購入前に農機具を試しに使用してみることで、自分のほ場に最適な農機具を見つける手助けにもなります。特にトラクターや田植え機、コンバインなどの高額な農機具は、レンタルしてみてから必要性を見極めましょう。

 

2. 収穫や播種など特定の時期のみ利用したい


収穫や播種など、特定の時期にしか使わないような農機具は、レンタルのほうがコストを抑えられます。例えば、稲作農家であれば、コンバインの使用時期は年間に1〜2ヵ月ほどです。

コンバインは購入すると数十万から数百万円かかります。一方、使用期間だけレンタルすれば、数万円から数十万円で済みます。さらにレンタルの場合は、メンテナンスの費用や手間なども不要です。小規模の農家であるほど、農機具を購入するよりもレンタルのほうが、コストを抑えられることが多い傾向です。

 

3. スマート農業機械を試してみたい


スマート農業機械のレンタルサービスも進んでいます。スマート農業機械とは、ロボットやAIなどの先端技術を活用した農機具のことです。例えば、以下のようなスマート農業機械です。

・ドローン散布機
・リモコン草刈り機
・収穫ロボット
・アシストスーツ
・自動追従運搬車
・リモコン式防除機

スマート農業機械は先端技術が活用されているため高額です。導入を検討している方は、まずはレンタルから試してみてもよいでしょう。

【種類別】農機具レンタルの料金一覧

参考までに種類別の農機具レンタル料金(1日あたり)を紹介すると以下の通りです。

・乗用田植え機:約88,000円
・ハーベスター(6馬力):約88,000円
・バインダー:約72,000円
・トラクター(20馬力):約55,000円
・乗用モア:約28,000円
・スパイダーモア:約20,000円
・薪割り機:約19,000円
・チッパー:約16,000円
・ミニ管理機:約6,000円
・バッテリー式刈払機:約3,000円
・バッテリー式背負動噴:約3,000円

レンタル料金は業者により異なります。あくまでも参考としてください。

農機具レンタル業者5選

ここでは、農機具レンタルサービスを提供している業者を解説します。

1. アグリズ
2. JA(全農)
3. 瀬山農具製作所
4. 神野農機
5. 共成レンテム

それぞれの詳細を解説します。

1. アグリズ


アグリズは老舗の農機具店である藤原農機が提供しているレンタルサービスです。主に小型農機具がラインナップされています。アグリズの特徴は以下の通りです。

・全国どこでも指定日に配達可能
・最新の農機具をラインナップ
・専門スタッフの手厚いサポート

送料は890円で、税込20,000円以上は送料無料になります。ただし、一部地域や商品は対象外であるため注意してください。

参考:アグリズ

 

2. JA(全農)


JAが提供するレンタルサービスです。トラクター、コンバイン、田植え機、歩行草刈り機など小型から大型農機まで豊富に用意されています。

ただし、各地域のJAによってラインナップが異なり、レンタルサービス自体実施していない地域もあります。JAの農業レンタルを利用したい方は、お住まいの地域のJAに問い合わせてみましょう。

 

3. 瀬山農具製作所


瀬山農具製作所は、農機具の販売・修理等を行っている有限会社です。レンタルサービスも提供しており、「使用後に洗浄しなくてもOK」というのが特徴的です。

トラクターから田植え機、小型農機、加工機械、薬剤散布機(ドローン)など、さまざまな農機具が用意されています。配達料・引取料は「瀬山農具製作所を中心に半径10km範囲」で以下の料金で設定されています。

・配達料6,000〜8,000円
・返送料6,000〜8,000円

詳細はホームページを確認してください。

参考:瀬山農具製作所

 

4. 神野農機


神野農機は、農機具の販売や買い取り等を行っている有限会社です。トラクターや耕うん機、管理機、田植え機、コンバイン、刈払機など、豊富なラインナップが特徴です。

配送料は片道30分以内(往復)であれば以下の通りです。

・トラクター等大型農機具:5,500〜11,000円
・耕うん機等小型農機具:4,400円

遠方の場合は、別途見積もりが必要ですので注意してください。

参考:神野農機

 

5. 共成レンテム


共成レンテムは、北海道に本店・本社を置く建設機械等のレンタルサービスを提供する株式会社です。共成レンテムも、トラクターや播種機、散布機、酪農収穫機など豊富なラインナップが魅力です。

また、農作業請負サービスの提供が特徴的です。農機具のオペレーションだけでなく農作業の支援も実施しています。

参考:共成レンテム

農機具レンタルを利用する際の3つの注意点

農機具レンタルを利用する際の3つの注意点は以下の通りです。

1.  配送料や返送料が高くなるときがある
2. 修理代などを請求される場合がある
3. レンタルできないときがある

それぞれの詳細を解説します。

1. 配送料や返送料が高くなるときがある


業者や距離により、レンタル料金よりも配送料や返送料のほうが高くなってしまうことがあります。各業者のホームページから配送料と返送料の詳細を確認しておいてください。

配送料や返送料をかけないようにするには、自分で運搬する方法があります。ただし、業者によって対応できないため、事前に確認しておきましょう。


2. 修理代などを請求される場合がある


レンタル中に誤って故障や破損させてしまった場合は、修理費用を請求されることがあります。このようなトラブルを発生させないためにも、以下のことを確認しておいてください。

・事前に操作方法を確認する
・故障時の対応方法を確認する
・農機具を受け取った際に傷や破損箇所がないかを確認する

また、盗難や著しい汚れなどがあった場合も、別途料金が発生する可能性があるため注意が必要です。

 

3. レンタルできないときがある


農機具によっては、問い合わせが殺到してレンタルできない場合があります。例えば、春なら田植機、夏は草刈り機というように、季節によって人気の農機具がある程度決まっています。予約が殺到しそうな時期は、早めに問い合わせましょう。

農機具レンタルを上手に利用してコストを削減しよう

農機具レンタルを上手に利用すれば、農機具購入のコストを削減できます。上手に利用するには、特定の農機具を「年間でどれくらいの期間利用するのか」「購入した場合とレンタルした場合のコストの差はどれくらいか」を把握することが大切です。

農機具を新たに購入する前にこれらを検討してみましょう。また、使わなくなった農機具を売却すれば、売却代金を農業経営に役立てられます。

あぐり家では農機具の高価買取を行っています。LINE公式アカウントから買取に関して相談できますので、ぜひ一度気軽にご連絡してみてください。

この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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