畦塗り機を効果的に使うには?操作の方法とコツを紹介

トラクター
畦塗り機

米農家であれば畦塗りは避けては通れない作業ですが、畦塗りとは何か、そしてなぜ畦塗りを行うかなどの理由は知っていますか?

この記事では、畦塗りの基本から、畦塗り機の効果的な使い方、操作のコツまでを詳しく解説していきます。おすすめの畦塗り機も紹介するので、ぜひ購入時の参考にしてください。

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畦塗り機の基本を知ろう

畦塗りとは「あぜぬり」と読み、田んぼの周囲にがっちりした土の壁を作り、防水する作業のことを言います。そもそも畦塗りとはなにか、そして畦塗り機はなぜ使うとよいのかを説明します。

畦塗りとは?なんのために行う作業?

畦塗りとは、田んぼから水が流れ出てしまわないように、割れや穴を固めてふさぐ防水作業です。前年に作った畦は、虫やモグラによって穴をあけられていることや、単に亀裂が入っていることもあり、毎年田植えの前に行う必要があります。

畦塗りを行うことで水が流れ出ないようにするだけでなく、肥料や除草剤の効きを守る役割をもちます。その後の稲作での作業を無駄なく行っていくためにも、その基礎となる畦塗りをしっかり行うことが重要なのです。

畦塗り機の仕組み

かつては人力や馬や牛でのけん引で行っていた畦塗りですが、効率的に畦塗りを行うための畦塗り機が現代では活躍しています。トラクターのPTO(Power Take Off)にアタッチメントとして装着するのが基本です。

畦塗り機の基本的な仕組みとしては、主に2つで

畦切り爪で古い畦を破砕する
ディスクを使い、土を盛り上げ圧し固める

という2つの作業を行います。

単純な作業しか行えないものもありますが、最近では畦塗り機の傾きや深さなどの状態を確認できる機能が備わっているものもあります。

また、角を塗るのが難しいというのが課題だったところ、角の塗りやすさを改良したタイプも出始めています。

畦塗り機が便利な理由

畦塗りは、手作業でできる作業でもありますが、かなりの重労働になります。古い畦を削り、削った土を練ってどろどろの状態から粘度を出し、田鍬(くわ)で畦の内側と上部に塗り固めます。

これを田んぼの周囲全てに行うため、相当な体力と労力、時間が必要です。まっすぐ、かつ固く締めなくてはならないため、気を配る箇所も多くなります。

畦塗り機は、トラクターに座って運転する技術は必要ですが、肉体労働から離れられるという点で効率化を大いに助けてくれるでしょう。

畦塗り機が活躍する時期と場面

畦塗り機を使う時期の目安は、田植えの1~2か月程度前が良いとされています。そのため3月から4月ごろが畦塗りシーズンです。

畦塗りの時期が早すぎると、せっかくつくった畦が乾いてしまい、亀裂の原因になります。土づくりを終えてから畦塗りをし、その後速やかに施肥や入水、代かきなどを行っていくという流れです。

畦塗り機の操作方法

基本をおさえたところで、いよいよ畦塗り機の操作方法について紹介します。手順や上手に作業するコツを掴んで、作業に生かしていきましょう。

畦塗りの手順

畦塗りの手順としては、以下の順番に行います。

土壌の固さ、水分量を確かめる
畦近辺にある雑草、わら、石などを取り除く
トラクターに畦塗り機を取り付ける
ディスクの深さを調節する
トラクターを畦を作り始める位置に移動させる
畦塗りの調節を行う
試運転をして、本格的に畦塗りを開始する

畦塗りを行って良いかどうかは、土壌の水分量にかかっています。適度に湿り気がないと、せっかく畦塗りを行っても十分に土が締まらず、亀裂の原因となるためです。反対に、水分が多すぎても上手く固まらない原因になります。

畦になる部分やその周辺の土を握ったときに程よい硬さの塊になるかどうかを目安に、まずは水分量を確認しましょう。水分量が十分であれば、畦塗りの準備を始めます。

雑草や石などを取り除くのは、畦に不純物を入れず綺麗な状態に仕上げるためです。さらに、畦塗りを行っていく際に石などが巻き込まれると、機械トラブルの元となります。ただでさえ時間のかかる畦塗りをスムーズに終わらせるためにも、事前に不純物の元を取り除きましょう。

畦塗り機の機能にもよりますが、ディスクの深さやスピード、傾きの調節は本稼働までに調整したうえで動かします。

畦塗りを上手に行うポイント

畦塗りを行うポイントは、均質さとスピードと角の作り方です。

畦塗りの均質さ

まず均質さですが、まっすぐな畝を作ることが重要です。田んぼをひたすらまっすぐ進むだけ、と思うと簡単ですが、実際の作業では視線が進行方向から外れるタイミングがあります。
運転の途中で畦がうまく作れているか確認したり、周囲に気を配ったりすることで、うっかり進行の向きがずれてしまうことがあるのです。

途中で畦がうねって歪んでしまうと、問題になるのは外観だけではありません。歪みのせいで防水が上手くいかないおそれや、その後の田植えや収穫の際に機械での作業が大変になるおそれもあります。

畦塗りの速さ

トラクターはもともとゆっくり走行できるものですが、畦塗りの際はひときわゆっくりと進む必要があります。目安としては、時速1km未満です。

スピードに関しては、塗り固めのパワーや土の状態にも関わるため、試運転の際にしっかりと様子を確認しつつ確かめます。

畦の角の作り方

最新の畦塗り機だと、角をうまく作るための機能が付いているものがあります。しかしそういった機能がなければ、どれだけ上手に畦塗りができていても、田んぼの隅が4つ分うまく塗れないまま残ってしまいます。

そうやって塗り残した角は、手作業で塗っていくこともできます。畦塗り機が行っていたように、土を練り混ぜたうえで、畦の内部や上部分に乗せ、しっかりと圧をかけて締め固めていきます。

おすすめの畦塗り機を紹介

ササキ(株式会社ササキコーポレーション)

超耕速リバースあぜぬり機 カドヌールKA
リバースあぜぬり機 カドヌールKV152
オフセットあぜぬり機RB
ササキでは2023年現在、上記3種類の畦塗り機を販売しています。その中でも、カドヌールKAは畦塗りのスピードを最大限に上げたタイプです。最高速度で時速2kmのスピードで畦塗りができることをうたっており、高耐久でメンテナンスのしやすさも特徴です。

ニプロ(松山株式会社)

あぜぬり機 AUZ05Cシリーズ
リターンあぜぬり機 SZR303シリーズ
リターンあぜぬり機 DZR303Cシリーズ
リターンあぜぬり機 LZR303NJCシリーズ
ニプロの畦塗り機は、現在4種類出ています。大型のトラクターから、中小型のトラクターまで、対応できるラインナップです。

とくにリターンシリーズでは、畦塗りでの作業に便利なバック機能付きで、しっかりとむらなく塗り固めることができます。

コバシ(小橋工業株式会社)

コバシの畦塗り機は、ガイア・ダイナー・アゼローターの3種類のシリーズが展開されています。そのうち、アゼローターはシンプルながらパワフルな畦塗りを手伝います。

シンプルな操作を可能にするリモコン、畦を太くしすぎないように土の流れを調整された斜め爪軸を採用しています。

畦塗り機のメンテナンス

畦塗り機は、機械ごとに機能が異なるため説明書を確認しつつ、適切な点検とメンテナンスを行うようにしてください。

畦塗り機はシーズンものなので、畦塗りが終わったら丁寧に確認・手入れをして保管することになります。

主なメンテナンス項目としては、以下の通りです。

洗浄・拭き取り
ボルトやナットのゆるみ点検
オイル量の点検・補充
チェーンの調節
ディスクの摩耗確認・交換
さび止め

中古の畦塗り機を売る・買うならあぐり家におまかせ

畦塗り機はトラクターのアタッチメントとして、畦塗りの際に大活躍する機械です。畦塗り機があることで、田んぼでの肉体労働を圧倒的に減らすことができるほか、一定の質で畦塗りをすることができます。

とはいえ、新品で買うには余裕がない時や、できれば機能は最新のものでなくても少しでも安くしたい時もあるでしょう。そんな時には、中古での購入がおすすめです。

農機具ランドあぐり家では、さまざまなメーカーの畦塗り機を販売しています。さらに、買い替えを検討している人が、今持っている畦塗り機を査定に出して、その査定された金額をもとに新しい畦塗り機を購入することも可能です。

あぐり家の特徴は、専門の査定士がしっかりと機械の状態を見極めて価格を決定する点と、修理が得意なために査定の幅が広い点です。

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