米農家必需の籾摺り機とは?仕組みから選び方、寿命まで解説

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籾摺り機

籾摺り機は米農家をしていれば必須ともいえる機械ですが、そもそも籾摺り機とは何か、どんな仕組みで動いているかはご存じですか?

この記事では、新しく籾摺り機を買おうと思っている人や、買い替えを検討している人のために、仕組みから選び方、おすすめ商品などを紹介します。

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籾摺り機とは?

籾摺り(もみすり)機とは、その名の通りもみ殻をすって籾からはがし、玄米にする役割を持つ機械です。籾摺りのことを「脱ぷ」とも呼びます。
もみ殻をするために昔は臼(うす)を使っていましたが、現代でも主にゴム製のロールを使い、臼の原理で籾摺りを行います。

なお、籾摺りの前の作業には脱穀がありますが、脱穀は通常脱穀機で行われます。

籾摺り機の仕組み

籾摺り機の仕組みは具体的にどうなっているのでしょうか。主流であるゴムロールを使った籾摺りの仕組みを紹介します。

まず、2つのゴムロールがセットされていて、籾はその間を通過します。通過する際にはロールの回転に巻き込まれ、左右のロールの回転速度が違うことで籾殻がむけるという仕組みです。

籾摺りがどれくらいの割合で完了したかを「脱ぷ率」といいますが、およそ8割程度といわれています。籾殻は送風機とファンのパワーで吸い上げられ、排出口から排出されます。

籾摺り機は、できるだけ米を壊すことなく籾を取り除くことが重要です。砕けた米や未熟な米を選別し、できた玄米と分ける作業も行います。

なお、主流ではないもののインペラ式(衝撃式)籾摺り機も存在しており、その「脱ぷ率」の目安は約9割です。

籾摺り機ができる作業と活躍シーン

籾摺り機ができるのは、これまで説明してきたように、以下の作業を行えます。

籾殻と米を分離し、玄米にする
分離した籾殻を排出する
未熟米や壊れた米を、綺麗な玄米と分別する
できた玄米を米袋に収容する

米を出荷するまでの作業を行えるため、出荷前の時期で籾摺り機は活躍します。くず米は貸しなどの原材料や飼料として、籾殻は肥料として活用されるため、それぞれ別に排出されていくことも重要なポイントです。

籾摺り機の種類

籾摺り機には、ローラー式とインペラ式という籾摺りの方式の違いのほか、動力源でも「手廻し式」「モーター式」の種類があります。

とはいえ、手廻し式はほとんどが家庭用で、分析用やごく少量の使用のために使われます。農業用だとモーター式が基本です。

モーター式だと、単相モーターや三相モーターなど、モーターの使用でも違いがあります。単相・三相は主に電圧は同じですが電力の出力に差があり、三相のほうがパワフルな電力で稼働します。

籾摺り機の選び方3つのポイント

籾摺り機の基本を見てきましたが、いざ購入となった際はどういった点に注目すればよいでしょうか。ここでは、選び方として3つのポイントを紹介していきます。

電圧で選ぶ

電圧は、業務用で使うのであれば200Vを選びましょう。100Vの籾摺り機を選ぶと、確かに安くはなるのですがパワフルさ・効率面や精度では200Vのものに劣ってしまいます。

そのため、家庭用として使うのでなければ、まず200Vの電圧かどうかを確認するのがおすすめです。

ゴミや残留した米の異物処理機能で選ぶ

メンテナンスのしやすさや、異物混入の割合を減らす目的からも、異物処理機能は重要です。クレームの減少や品質向上につながります。

エアブローで籾殻や藁などの異物吹き飛ばし、異物の処理タンク、選別前の異物除去機能など、異物処理の機能は多々あります。あればあるほどいいのですが、最低限欲しい異物処理機能が付いているかどうかを確認しましょう。

異なる品種の米を同時に処理する際に、適切な処理が行われないと残留米として残ってしまうこともあります。その残留米の発生を防ぐ機能が付いているかもチェックすると良いでしょう。

肌ズレによる品質低下を防ぐ選別機能で選ぶ

ロールの回転で籾摺りを行うと、できる玄米の表面にスレやキズができてしまうことがあります。いわゆる「肌ズレ」です。玄米の品質低下につながるため、肌ズレができるだけ起こらないよう異種米の選別・誘導機能が優れた機種を選ぶのがおすすめです。

主要な籾摺り機メーカーとおすすめを紹介

籾摺り機を選ぶために、おすすめの主要メーカーとおすすめ商品を紹介します。それぞれのメーカーの特徴も簡単に説明するため、籾摺り機選びの参考にしてください。

サタケ

サタケの籾摺り機は、全部で6シリーズの展開です。ゴムロールの小径2.5インチ(63.5mm)から5インチ(127mm)までの区切りがあります。

特にロール幅5インチの「ザライスマスタートリニティー TRZシリーズ」は自動でロール幅を調節できる機能が特徴的です。異物の選別前処理機能と排出機能のある「粗選機」を備え、大型のタッチパネルでの操作ができるなど、簡単で分かりやすい操作のしやすさが嬉しいポイントです。

ヤンマー

ヤンマーには3つの籾摺り機シリーズと、ロータリーハラーの1シリーズがあります。そのほか、粗選機や米選計量機があるなど、米農家にとって必要な機械をラインナップしているメーカーです。

おすすめなのは、その中でももっとも小型な「揺動籾すり機SHシリーズ」、ロール幅は3~5インチです。初めてでも簡単な操作で作業でき、異物集積と排出、ぬかとりができる上に
品種の適応性も高いなど、多くの機能を備えています。

メンテナンスや掃除のしやすさも特徴で、エアブローや昇降機ベルトのお掃除機能などが搭載されています。面倒な残米の処理も簡単です。

クボタ

クボタは幅広い農機具を生産しているメーカーですが、稲作関連機器も細やかなシリーズを生み出しています。育苗から保管までのすべての作業を効率化できる機械が見つかるでしょう。稲の収穫から出荷までの生産ライン整備も可能です。

クボタの籾摺り機は、コイン精米機としてのラインナップや、ライン製造のための選別機などが単体で販売されています。

ICTとの連携でスマート農業を目指すなら、「クボタライスセンター」は選択肢に入れてもよいでしょう。大がかりなライン設計と施設の竣工が必要ですが、大規模かつ効率的に米の収穫から出荷までを行いたい場合に便利です。

オータケ

オータケ(株式会社大竹製作所)は、もともとは籾摺り機の製造・販売から始まった会社です。今は水田溝切機や自動選別計量器などへも幅を広げ、米に関するさまざまな機械を展開しています。

オータケの籾摺り機の特徴は、ほかにない細やかなラインナップです。超小型な100Vの検査用籾摺り機から、インペラ式の小型~中型の籾摺り機までがそろっています。

インペラ式で採用されている、米粒の大きさにかかわらず安定した選別ができる機構「揺動選別」が大きな特徴です。

小規模農家であれば、「ハイパール (万石選別)」のDMシリーズがおすすめです。コンパクトでありながらシンプルで使い勝手の良さが特徴です。インペラ式の脱ぷで、機内に残留米を発生させないことを強みとしています。

籾摺り機の購入・買い替えはあぐり家に相談を

籾摺り機は、新品だと20万円程度から100万円程度のものまで幅広くあり、さらに決して安いとはいいがたい費用が掛かります。

 

一方、中古であれば10万円台から20万円ほどで手に入るものもあります。できるだけ初期費用をおさえつつ、必要な機能を備えた籾摺り機を手に入れるなら中古での購入がおすすめです。

 

中古の商品の選び方としては、できるだけ故障歴の少ないものや、稼働時間の少ないもの、あるいはきちんとした整備士が整備したものを選ぶのが重要です。

 

農機具ランドあぐり家では、元々農機具専門の修理業者であった経験を活かし、すぐに使える状態で農機具を整備・販売しています。故障した経歴のある機械でも、きちんとメンテナンスをしていて初期不良にも対応しているため、安心して購入することができます。

籾摺り機を新規購入したい、あるいは買い替えを検討している方は、ぜひお問い合わせください。LINEやメール、WEBでのお問い合わせフォームから気軽に相談ができます。

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