刈払機のエンジンをふかすと止まってしまう原因と対処法について

2022/07/05 メンテナンス

草刈り機は農家にとって欠かせない重要な農機具です。突然動かなくなってしまうなどのトラブルが起こった場合、どう対処すればいいでしょうか？

動かなくなる原因はさまざまですが、修理に出さずとも自力で簡単に直せる場合があります。

この記事では、草刈り機のエンジンの正しいかけ方、ふかすと止まってしまうときの原因と対策について紹介します。草刈り機の急なトラブルで困っている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

草刈り機（刈払機）のエンジンをスムーズにかける手順
草刈り機（刈払機）のエンジンが止まる原因と対策
どうにもならない時は農機具専門買取業者へ相談

草刈り機（刈払機）のエンジンをスムーズにかける手順

まず、対処法の説明の前に正しい草刈機の使い方について確認しましょう。草刈り機のエンジンをかけるには、以下の順番で行うようにしてください。

1.周りに人や障害物がないか確認し、給油した場所から3メートル以上離れた平らな地面に草刈り機を置く

2.チューブの気泡がなくなるまで、プライマリーポンプを数回押して燃料を送る

3.スロットルレバーを低速にする

4.チョークレバーを「閉」にする

5.草刈り機本体を抑えながらスターターハンドルを一気に引く

6.エンジンがかかるのを確認したらチョークレバーを開にする

7.低速回転で2分くらいアイドリングして安定させる

以上が、基本的な草刈り機の使い方です。これまでの使い方と違うところがあった場合は、その部分を改善してやり直してみてください。

基本的な流れはどのメーカーでも一緒ですが、細かな手順方法など異なる場合もあるため、取扱説明書をよく読んでみることをおすすめします。

草刈り機（刈払機）のエンジンが止まる原因と対策

エンジンがかかってもすぐに止まってしまう原因はいくつかありますが、ここでは主な原因であるキャブレターと給油キャップについて紹介します。

キャブレターの状態をチェック：汚れによるエンジン詰まり

草刈り機で一番多くトラブルが発生する部分はキャブレターです。キャブレターはエンジンに燃料をスムーズに運ぶために重要な部分で、汚れて詰まるとエンジンがかかってもすぐに止まってしまいます。

粘性のある古い燃料をタンク内に長時間放置したままにすることが主な汚れの原因です。キャブレターの汚れはエアーで吹き飛ばすか、洗浄剤を使用して掃除できます。

しかし、内部にこびり付いてしまった場合は分解して掃除する必要があります。素人には処理が難しいため、専門業者へ依頼するのが良いでしょう。

給油キャップをチェック：汚れによる圧力調整不足

次にエンジンが止まる原因として考えられるのは給油キャップです。給油キャップにある小さな空気穴は、タンク内の圧力を調整する役割があります。

この穴が汚れなどでつまってしまうことでタンク内の圧力が上がり、燃料がエンジンへうまく送り込まれなくなるためエンジンが停止します。詰まってしまった穴は、針などで掃除して取り除きましょう。

その他のトラブルをチェック：オイルの劣化や濡れ・汚れ

上記で紹介した以外にも、以下のような原因があります。

〇オイルの劣化…草刈りのシーズンが終わっても残ったオイルをそのままにして放置すると、翌シーズンには劣化してエンジンが止まることがあります。オイルが劣化しないよう、意識してメンテナンスすると良いでしょう。

〇プラグ…燃料を規定よりも入れすぎてしまい、プラグが濡れることでエンジンが止まります。もし濡れてしまった場合は乾いた布で拭きとることで解決できます。

〇エアクリーナーの汚れ…エアクリーナーボックスは汚れやすい部分です。エンジン以外でもトラブルの原因となることもあるため、きれいに掃除するか新しいものに交換しましょう。

どうにもならない時は農機具専門買取業者へ相談

ここまで刈払機のエンジンをふかすと止まるときの原因と対処法について紹介しました。

突然動かなくなってしまった場合の原因としてはいろいろ考えられますが、今回紹介した対策法を参考にしてまずは自分で対処してみてください。

トラブルの原因が分かって自分で対処できればいいのですが、復旧が難しい場合には専門業者への修理を依頼するのが良いでしょう。

しかし、症状によっては高額な費用がかかる場合もあり、買い替えたほうが効率的かもしれません。

あぐり家では、元農機具修理・販売店の実績とこれまで培った業界ネットワークを活かして適正価格での高値買取を行っています。

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