コンバインの価格目安は?相場観から寿命と手入れ方法まで紹介

コンバイン
コンバイン

米作に必須ともいえるコンバインは、農作物の刈り取りだけでなく脱穀や選別を行うことができる便利な大型農機具です。

コンバインは大型で機能が豊富なこともあり、購入費用が高額になりやすいため購入までに迷う人もいるでしょう。

この記事では、コンバインの新品・中古での購入価格の相場と目安、そして長く使っていくためのコツを紹介します。

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コンバインとは? その役割と似た機械の紹介

コンバインとは、収穫期に刈取・脱穀・選別を行って出荷までの作業をスムーズに行うことができる農機具です。

仕組みとしては、収穫物を刈り取りながら同時に脱穀と選別を行っていき、不要なワラを機体の後ろから落としていきます。

そのため、コンバインを運転していくだけで稲などを刈り取りながら出荷までの処理を行っていけるのです。機能が多岐にわたるため、価格は高いですが忙しい収穫期での大幅な労力と時間の削減に貢献します。

収穫に関するコンバイン以外の農機具としては、以下のようなものもあります。

● 刈取:バインダー、稲刈り機、収穫機(ハーベスタと呼ばれるものもある)
● 脱穀:ハーベスター
● 選別:選別機

コンバインの種類はいくつ?

コンバインには主に「自脱型」と「普通型」の2種類があります。

自脱型は穂先だけを脱穀機が通過するタイプで、比較的新しく生まれた方式です。穂先以外の部分が処理の際に含まれないため、処理の際に穀粒のロスが少なく、さらに稲ワラの活用も考えられる点がメリットです。

一方で、普通型は茎や葉を含む作物全体を脱穀機にかけ、最終的に穀粒のみを集めるタイプです。処理の際に、穀粒のロスが生じやすいものの、米だけではなく豆や麦、雑穀など様々な作物に対応できる点がメリットです。

コンバインの種類については以下の記事もあわせて参考にしてください。
コンバインはどう使う?用途に合わせたおすすめの種類まで徹底解説!

目的に合わせて最適化!コンバインの選び方を紹介

コンバインを選ぶ際は、以下の点に注目すると厳選しやすくなります。自分の農場に合うタイプを見つけていきましょう。

対応作物:汎用性を上げるか特化させるか

普通型だと対応作物は多くなり、汎用性が高くなります。米のみを対象にするのか、それとも他の農作物の可能性があるかで選ぶべきコンバインのタイプが変わってくるものです。まずは前提条件として使いたい作物の種類を考えておきましょう。

馬力:ほ場の広さに合わせて作業効率を最適化する

馬力は数字が上がれば上がるほどパワフルになり、より広いほ場での効率的な作業ができるようになります。

大は小を兼ねるとも考えられがちですが、機種ごとに推奨されているほ場の広さに合わせた馬力を選ぶのが無難です。馬力が高いほど価格も高くなります。

また、狭い土地であればそれにあわせたコンパクトさも必要になることがあるでしょう。傾斜があり、大型だと運転が難しい場合もあるかもしれません。

コンパクトさや小回りのききやすさ、傾斜への対応を求めるのであれば、対象の機種は必然的に馬力が低くなっていきます。ほ場の特徴に対応できる機種を選びましょう。

なお、馬力でなく条数で表示しているメーカーもあります。

機械タイプ:自脱型か普通型か

同じ程度の馬力で比較すると、自脱型よりも普通型のほうが価格は高くなりがちです。また、自脱型のラインナップが豊富なメーカーが多いのも現状です。

とくに汎用性を求めていなくて、かつできるだけ費用を抑えたいなら、自脱型を選ぶと良いでしょう。自脱型から選ぶようにすると、馬力の展開や機能の豊富さに関しても、さまざまな選択肢がでてきます。

また、IoTに対応している機種だと高額になりがちです。スマート農業化やさらなる効率化を進めていきたいのであれば、初期費用は掛かることになりますが対応している機種を選ぶ必要があります。

コンバインの主要メーカーと価格の目安

ヤンマー

大手農業機械のメーカーであるヤンマーのコンバインでは、2条刈りから7条刈りまでの幅広いラインナップがあります。普通型のラインナップも、広さの段階に合わせて4種類の展開があるため、適切な機種を選びやすくなっています。

価格としては、10馬力程度の2条刈りで、初心者でも簡単に操作できる200万円前後のものからあります。

最も高価なモデルだと6条・7条刈り対応のスマートアシスト機能が付いた2000万円前後のものがあり、大規模経営での高効率な作業を可能にしています。

普通型のコンバインであれば、約40馬力のものでおよそ700万円から900万円程度、115馬力の大型のものであれば1700万円から190万円程度となっています。

クボタ

クボタはトラクターで有名ですが、コンバインでも多くの開発・生産を行っています。コンバイン・バインダー・ハーベスター類で、2023年現在21種類ものラインナップがあり、豊富な選択肢から選べるのが特徴です。

食味収量センサや水分収量センサが搭載されているものや、スマート農業に対応できる機種もそろっています。

コンバインの価格としては、2条刈りのものでおよそ150万円程度から選ぶことができます。6条・7条刈りの大型タイプだと、100馬力以上のものはおよそ2000万円前後で購入可能です。

普通型のコンバインであれば、約25馬力で350万円程度、120馬力で1500万円程度となっています。

イセキ

イセキこと井関農機株式会社は、「食と農と大地」のソリューションカンパニーとして、農業の効率化に貢献するものづくりを行っています。

イセキのコンバインは、自脱型で10種類、普通型(汎用型)で2種類のシリーズ展開があります。2条・3条対応のコンパクトな機種の種類が比較的豊富です。

2条刈りのものは300万円前後、3条や4条を購入するのであれば、300万円から600万円前後を用意すると良いでしょう。

普通型の汎用コンバインだと、40馬力程度で600万円から800万円程度の費用が掛かります。

コンバインは中古で買うなら価格はいくらくらい?

メーカーや状態によっても様々ですが、2条刈りのコンバインで10万円程度から40万円前後で購入できるものがあります。

そのほか3条刈りで100万円程度、4条刈りで300万円程度のものも見つかります。新車価格に比べると半額以下で手に入るものもあるため、初期費用をできるだけ抑えつつコンバインを使いたいならば、中古での購入を検討してもよいでしょう。

また、コンバインの寿命や長持ちさせるメンテナンス方法については以下の記事を参考にしてください。
農業初心者でも安心!コンバインのメンテナンス方法を分かりやすく解説

コンバインを中古で買う際の注意点

中古で購入する際には、機能やサイズ、条数・馬力だけではなく、そのコンバインの故障歴、アワーメーター、メンテナンス状況などに注意が必要です。

故障歴で機械の今後故障しやすい部分が分かる場合があり、さらにアワーメーターを確認することであとどれだけ稼働できるかのめどが分かります。

費用と寿命を考えつつ、都合に合うかどうかはしっかり検討してから購入するようにしましょう。



コンバインを新規購入・買い替えするならあぐり家へ相談を

コンバインは、米やその他穀物類の収穫に便利な農機具ですが、新車だと数百万円から2000万円程度までと高額な費用が掛かる大型機械です。

なにかと費用の掛かる農業の初期投資をおさえていくために、中古での購入を検討しましょう。中古だと、新品とは違い購入時に気にかけるべき部分が多くなりますが、信頼できる整備を行った店で購入すると安心できるでしょう。

農機具ランドあぐり家では、熟練の整備士がメンテナンスした中古のコンバインを多数用意しています。また、使い古したコンバインの買い替えの際でも、中古の買取査定から相談可能です。

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