管理機のおすすめ11選【クボタ・ヤンマー・ホンダ】耕運機との違いも解説

管理機
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家庭菜園から1,000坪を超える農地まで、多くの人が畑の土地作りに愛用している管理機。トラクターよりも手軽なサイズ・価格で複数の農作業を効率化できる優れものですが、その機能性ゆえに、どんな基準で選んだらよいのかが迷ってしまうのが実情です。

そこで、ここでは管理機の基本から選び方、メーカー別のおすすめ最新モデルまでまとめて解説します。管理機選びに迷ったら、この記事をチェックすればOKです!

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おすすめの前に!管理機と耕運機の違いは?

管理機を探すとき、同時に「耕運機」という名前も耳にして、どちらを選んだら良いのか混乱してしまう人は少なくありません。まずはそれぞれの違いを理解しておきましょう。

「管理機」は土の管理全般に使える

管理機は二輪または一輪の手押し型の農機具で、さまざまな機能のアタッチメントを装着することで田畑の土の管理に必要な作業ができます。

土を耕すだけではなく、整地作業やマルチシート貼り、除草作業など、畑のさまざまな管理ができる機械というと分かりやすいですね。サイズは家庭菜園にも使える小型で小回りが利くものから、10馬力近く出る大型のものまで多様です。

「耕運機」に管理機と同じ機能がある場合も

では、耕運機は管理機とどう違うのでしょうか。かつて耕運機は田畑を耕す目的だけで使われていましたが、最近は管理機と同じようにアタッチメントを交換できるタイプの耕運機も登場しています。

小型のものを管理機、大型のものを耕運機と呼び分ける場合もありますが、その区別は曖昧になっています。管理機を探す場合は、耕運機も同時に見て、自分が求めている機能に一番近いものを選ぶようにすると良いでしょう。

管理機でできる作業

管理機(耕運機)でできる土の管理の内容を紹介します。すべてのアタッチメントが揃っているものもあれば、一部の機能だけを有する代わりに安価で取り入れやすいものも。管理機を探す前に、自分がどんな機能を管理機に求めるかを確認しましょう。

耕運(土を耕す)

耕運機とも呼ばれることのある管理機のメイン機能である、土を耕す作業です。手作業では大変な硬い土を砕く作業も容易にできて、空気と混ぜ合わせることで植物が根を張りやすいふかふかな土を作ることができます。

整地(畑を平らに整える)

アタッチメントを交換することで、柔らかく耕した土を平らな状態に整える整地作業も管理機で行うことができます。畑を平らにしておくことで、次のステップであるうね立ての作業が効率的に進められます。

うね立て・マルチ

「マルチャー」というアタッチメントに付け替えれば、うねへのマルチ貼りはもちろん、うねを作る作業から管理機で行うことができる場合も。「小うね」「平うね」「台形うね」といった形状や、うねの大きさも選べるので、マルチャーの種類をチェックしましょう。

管理機のマルチャーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
管理機用マルチャーの選び方を解説!価格相場・メーカーも紹介

 

中耕・培土

作物を育てている途中で土を柔らかくする中耕作業や、土やうねが崩れたときに土を寄せる培土作業も管理機のアタッチメントで対応できます。一部の小さな機種では対応していない場合があるので、あらかじめ対応しているアタッチメントの確認が必要です。

除草

「スパイラルローター」と呼ばれる除草機能を持つアタッチメントを取り付けられる管理機では、草刈機としても使えます。回転する刃によって、畑の草を刈り取っていきます。

管理機の選び方

管理機を使ってやりたい作業がイメージできたら、次に管理機を選ぶときのポイントを確認しましょう。選び方を知っておくことで、せっかく買った管理機が自分の畑に適応できずに買い替えることに…といった事態を防ぐことができます。

ロータリーの位置で選ぶ

管理機は、土を耕すパーツである「ロータリー」の付いている位置によって、3種類に分けられます。それぞれ分かりやすい特徴があるので、用途に合わせてまずはロータリーの種類を選びましょう。

家庭用や女性にも人気の「車軸式ローター」

耕運機を動かすための車輪の車軸部分に直接ローターが付いたタイプです。小型で軽量かつ比較的安価で手に入るため、女性や高齢者でも使いやすいと、小さな畑や家庭菜園で近年人気の形です。

ただし、車輪部分がロータリーになっているのでタイヤが付いておらず、移動時にはコツが必要です。移動用のタイヤが付いているタイプもあるので、使いやすさを重視する場合は検討しましょう。

深く耕せるが安全面は要注意の「リアロータリー」

耕運機が開発された当初から使われている、後ろにロータリーが付いた形です。エンジンの重みでロータリーを地面に押し付けることで、安定して深く耕せるというメリットがあります。ただし、足元に刃が付いているため事故に十分注意しなければなりません。

安全性と操作性に優れた「フロントロータリー」
リアロータリーの事故リスクを解消したのが、前方にロータリーが付いたフロントロータリー式です。安全面への配慮だけではなく、隅々までロータリーが届き、力が要らず操作性が良いのもポイントです。

ただし、本体の重さがロータリーにかかりにくいため、リア式ほど深く耕すのは難しいのと、価格が高めなのが難点といえます。

動力源で選ぶ

続いてのチェックポイントは動力源です。電力で動くものやガソリンと複数の種類があり、どれもメリットとデメリットがあるので、自分の農地で最も使い勝手の良いものを選びましょう。

燃費とパワーを両立した「ガソリンエンジン式」

管理機の動力の主流であるガソリンエンジン式のものは、騒音や排気が出るものの軽量で小型なものが多く、燃費やパワーが安定しているのが特長です。

ただし、燃料の入れ替えやメンテナンスは避けて通れず、注意すべきなのが使用するガソリンの種類です。軽油、ガソリン、混合ガソリンなど、機体によって指定のガソリンが異なるため、違うガソリンを入れないよう必ず確認しましょう。

大型管理機に多い「ディーゼルエンジン式」

大型の管理機に使われることが多いディーゼルエンジンは、燃料に軽油を使用するため維持費が安く済むというメリットがあります。その代わり本体価格や修理代は高くつくため、大規模な農場向きと言えるでしょう。

また、ガソリンエンジン式と同様に騒音や排気があることも理解しておく必要があります。

静音性が高く家庭菜園向きの「電動式(コンセント・バッテリー)」

電気が動力の電動式は、ガソリンエンジンに比べるとパワーで劣るものの、音が静かで振動が少なく、住宅地でも近所に迷惑を掛けずに作業ができます。

コンセントの場合は、電源が取れる範囲であれば充電や燃料補充の手間が必要ありません。コードが不要な充電式は1回の充電での稼働時間が30~40分ほどのため、狭い農地での利用がおすすめです。

手軽に交換できる「ガスボンベ式」

管理機には、一般家庭用のカセットボンベで稼働させられるタイプもあります。ガソリンのように排気の心配が要らないため、電動と同じく住宅地での使用が可能です。燃料はボンベを交換するだけなので、メンテナンスの手軽さも魅力です。

1本のガスボンベで稼働するのは1時間ほどですが、パワー不足は否めないため、家庭菜園や小さな農地に向いています。

耕幅・馬力は広さと土質で選ぶ

管理機は、耕幅が広くなるほど必要な馬力が大きくなります。そのため、耕幅と馬力を選ぶときは農地の広さに着目しましょう。耕幅とは、その名の通り1度に耕せる土の幅です。効率化のためには農地を何往復するかを計算してから、購入する管理機の耕幅を決めましょう。

広さに加え、土質によっても必要な馬力が異なってきます。硬い土や粘土質の土の場合は、普通の土よりも耕作するのにパワーが要るため、より馬力が大きいものを選びましょう。

【メーカー別】おすすめ管理機11選

欲しい管理機の特徴がイメージできたら、いよいよ管理機を選んでいきましょう。ここではメーカー別に主要モデルを紹介していきます。中古で購入する場合も、メーカーごとの特徴を知っておくと選びやすくなりますよ。

国内の農機具メーカーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
農機具メーカー国内売上高ランキングTOP7!選び方のポイントも解説

農機具の王者「クボタ」は充実のモデル展開

国内でトップクラスのシェア率と売上高を誇り、世界でも支持されている農機具メーカーであるクボタ。エンジン式のパワフルなプロ向けの管理機から、小型の電動・ガス式のモデルまで幅広く展開しています。

クボタの管理機① 女性でも扱いやすいミニ耕運機「陽菜」

クボタはプロフェッショナル用はもちろん、女性でも扱いやすい小型の管理機も充実しています。なかでもガソリン式の「陽菜(ハルナ)」シリーズは使いやすさとパワフルさを両立しており、4.2から9.0馬力の展開があります。

しっかりと耕せるリアロータリー式のタイプは足元に刃があるため危険性が懸念されますが、陽菜の場合は緊急停止や旋回時のロータリー停止など、安全にも配慮した機能が装備されています。

クボタの管理機② 広い農地で作業するなら「ニューベジマスター」

クボタの管理機のうち最も大きな馬力を持つのが「ニューベジマスター」シリーズです。環境の優しさとパワーを兼ね備えたエンジンで、深く耕す作業や大きなうね立ても簡単にこなすことができます。

さまざまなアタッチメントが装着可能で、幅の広い耕運作業や整地作業、パワフルな土揚げも行えます。バリエーション豊富なうね立て作業やそれに合わせたマルチ貼り、除草、さらには作物に合わせたアタッチメントまで、作業に合わせて細かく選べるのが嬉しいですね。

クボタの管理機③ パワフルなシンプル「クボタテーラー」

テーラーとは、もとは管理機や耕運機と同じ意味ですが、クボタでは強力な耕運機として管理機や耕運機と区別されています。6.3馬力と8.0馬力の2種類で、畑での耕運やうね立てを、田んぼの耕運や代かきを、パワフルにサポートします。

アタッチメントは麦踏作業や野菜播種前の鎮圧に使えるロータとうね立ての培土器のみ。さまざまな作業に対応したいというよりは、耕運にまつわるパワフルな作業を求める人におすすめです。

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メンテナンスしやすく初心者に優しい「ヤンマー」

知名度の高さはもちろん、その規模でも日本有数の農機具メーカーのヤンマー。メンテナンスのしやすさと故障しにくさが有名で、高品質と評判です。管理機は、耕運がメインの耕運機と、複数種類のアタッチメントの取り付けに対応した管理機に分かれています。

ヤンマーの管理機① 初心者にも使いやすい「QT17」

家庭菜園や狭い畑の土作りに使いやすい、最小クラスの耕運機です。馬力は1.6と小さめで20kgの重量ですが、パワフルなエンジン式で普通の土質であればしっかりと耕せます。ハンドルが前後に折りたためるので、収納場所や乗用車への積み込みにも困りません。

コンパクトな耕運機なのにアタッチメントも充実しており、うね立てや中耕除草、培土にも使える優秀さ。これまで手作業で行っていた小規模農家の人も、これを一台導入すれば作業が一気に効率化できますね。

ヤンマーの管理機② デザインまでこだわった「YK-MRシリーズ」

ヤンマーは佐藤可士和さんによってロゴデザインを一新したことでも話題になりましたが、こちらの「YK-MRシリーズ」は、世界で活躍し、日本では新幹線のデザインも手がけるKEN OKUYAMA DESIGNがデザインを担当。

ただ見た目が良いだけではなく、バランスや重量も扱いやすく設計されており、フルカバーでお手入れも簡単。アタッチメントを使えば土づくりだけではなく、除雪作業にも使えて一年中活躍します。

 

ヤンマーの管理機③ コンパクトな車軸ロータリー「YK450MT」

コンパクトかつ簡単にパワフルな耕運ができる「YK450MT」は、車軸ロータリー式の管理機です。別売りのアタッチメントでさまざまな作業が効率化できます。

草の多い畑に対応した耕運や、硬い土をしっかりと耕運するアタッチメント、うね立て、けん引培土、除草などに対応しています。タイヤがない点は車軸ロータリーの難点ですが、移動車輪のアタッチメントを取り付けることで農地まで楽に移動させられるようになります。

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車軸ロータリー式でトップシェアを誇る「ホンダ」

自動車メーカーのホンダは農機具の分野でも人気が高く、特に車軸ローター式で高いシェアを誇ります。ホンダもヤンマー同様に耕運機と管理機に分かれていますが、耕運機も別売りのアタッチメントで作業の幅が広げられます。

ホンダの管理機① 家庭菜園用のベストセラー「こまめ」

ホンダが国内でトップのシェアを獲得している車軸ローター式の耕運機のなかでも人気のベストセラーが「こまめ」です。小さくたたんで小型車に積めるコンパクトさでありながら、パワフルな排気量57㎤のエンジンを持っています。

エンジン始動や使用後のガソリン抜きといった、初心者には難易度が高いとされる作業も簡単にできるように工夫されています。アタッチメントも充実しており、整地、うね立て、マルチ、中耕・培土、除草の一通りの作業はこれで済みます。

ホンダの管理機② 充実のリアロータリー式「ラッキー」

ホンダはトップシェアの車軸ロータリー式だけでなく、フロントロータリーやリアロータリー式も充実しています。リアロータリー式の「ラッキー」は、ラッキー以外にも比較的小型な「ラッキーボーイ」、パワフルな「ラッキーマルチ」と展開されています。

リアロータリー式のパワーはどれも備えていますが、耕幅や深さ、連続運転時間、対応しているアタッチメントがそれぞれ異なるので、希望する機能とコストのバランスを見て選ぶことができます。

ホンダの管理機③ さまざまな作業をこなす汎用管理機も

各社対応メーカーのアタッチメントが取り付けられる、汎用管理機もラインナップされています。耕運・うね立て・内盛整形・マルチ・中耕・土揚げ・除草など、それぞれの作業でアタッチメントを選ぶことができます。

一つずつ適切なアタッチメントを選ぶことができるので、農業を営んでいて、管理機を最大限活用して作業の効率化を図りたい人には満足度の高い一品と言えます。

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使いやすくて買いやすい「イセキ」の管理機

老舗農機具メーカーのイセキは日本で最初に自走自脱型田植え機を開発したのを皮切りに、常に最新の農機開発に力を入れている会社です。管理機は家庭用のミニサイズから汎用モデルまで幅広く展開しており、購入しやすい価格も魅力。

イセキの管理機① 家庭菜園に使えるパワフルな3.0馬力「KM30」

イセキで作られている小型の車軸管理機のなかで比較的馬力が大きく、かつ扱いやすさにこだわったモデルが「KM30」です。アタッチメント無しでも耕運とうね立ての両方が可能で、タイヤがないのが基本の車軸管理機ですが尾輪がついているため移動が楽にできます。

もちろんアタッチメントも充実しており、耕運・うね立て・整地・中耕・培土・除草に、水田や移動関連まで並びます。初心者でも使いやすいことに加え、大満足の機能が揃った優秀な小型管理機です。

イセキの管理機② 多種多様な作物に対応した中型の「KK7シリーズ」

6.3馬力、7.0馬力、7.6馬力、10.0馬力の4種類の馬力と、さらに細分化された展開のある中型管理機「KK7シリーズ」は、優れた機体バランスが大きな特徴です。ワイドな作業範囲、高出力なのに小型で低振動、低騒音、低燃費というように、使いやすさにこだわっています。

一口に稲作、畑作といっても農地や作物によって条件はさまざまです。必要な馬力や特徴、かけられるコストのバランスでぴったりの1台が見つけられるのは嬉しいところといえます。

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深く耕せるのはどんな管理機?

リアロータリー式の管理機は重みで深く耕せることは紹介しましたが、ほかにも深く耕せる管理機を探すときのポイントがあります。

柔らかい土なら20kg、粘土質・硬い土なら30kg以上のモデル
深く食い込むタイプのアタッチメントを使う

管理機選びだけでなく、ゆっくり耕運したり、管理機を左右に揺らしたりといったテクニックで深さを増すこともできます。

深く耕すコツや選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
耕運機で畑は深く耕せる?深く耕すためのコツや耕運機の選び方を紹介!

中古で管理機を買うならあぐり家へ

小型で安価なものが発売されているとはいえ、アタッチメントの購入やランニングコストを考えると安い買い物ではないのが管理機です。少しでも初期費用を抑えお得に購入するなら中古を選ぶのがおすすめです。

国内メーカーの農機具は高品質で長く使えるものが多いため、中古でもまだまだ活躍できるものを販売しています。

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