草刈機の正しい使い方は?初心者が安全に使うコツを解説

草刈り機
草刈りをしている男性

農業やガーデニングにおいて草取りは必須作業です。大切に育てる作物に必要な土中の栄養分が草に奪われないために雑草はしっかり取り除いておきたいところですが、その作業はかなりの負担になります。

草取りをより効率的に行うために活躍するのが草刈機ですが、草刈機を使用する際の安全対策はできていますか?

この記事では、草刈機の正しい使い方から上手に草を刈るコツまで、初心者にも分かりやすく説明します。

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使い方の前に!草刈機の正しい用途を知ろう

草刈機の用途

草刈機を使い始める前に、まずは正しい用途を確認しましょう。

例えば類似の機械に「芝刈機」がありますが、その目的は芝の長さを刈り揃えること。草刈機では代用できません。一方「刈払機」と呼ばれる機械もありますが、パワーの違いのみで草刈機とほぼ同じ意味だと思って差し支えないでしょう。
さらに草刈機は、農地はもちろん公園や庭、路傍など、さまざまな場所の草を刈り取るのに使用できますが、背丈が短く柔らかい草と、長く硬い草では必要なパワーが異なります。用途に合わない設定の草刈機だと、場合によっては事故につながることもあるため注意が必要です。

 

草刈機の種類(刃・動力)

草刈機の動力はガソリンやディーゼル、電気タイプがあり、それぞれパワーや音の大きさ、重量、適した広さなどの違いがあります。

・電気タイプ:軽くて騒音が少なく、手軽に草刈りがしたい
・ガソリンやディーゼル:音が大きくても広範囲の作業やパワーが必要

刃の種類は金属刃とナイロンカッターがあり、金属刃は現在チップソーが主流です。

・金属刃(チップソー除く):2~8枚の金属刃が放射状に付いており、刃が多いほど硬い草が刈りやすい。
・チップソー:円盤状の鋼の先端にギザギザの刃が付いたもので、目的に応じて直径や刃の数が異なる。
・ナイロンカッター:先端に付いたひも状のコードが高速に回転する。刈り取り能力は金属製に劣るが安全性が高い。

金属刃は、広い場所や生い茂った草の手入れに向いており、ナイロンカッターは刈り取り能力は金属刃に比べ劣りますが、硬いものが当たっても破損の危険が低いのが特徴です。

 

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草刈機を安全に使うために気を付けること

キックバックに注意!

キックバックは、回転刃が硬い物などの障害物に当たってしまったときに、回転方向とは反対側(右側)に、本体が跳ね返ることを指します。このとき本体の制御が利かずに事故につながる危険があるのです。

特に金属刃は、跳ね返ったときに刃が欠ける場合があるので注意が必要です。キックバックが起きないようにするには事前に障害物を排除する必要があります。後述する服装や基本的な使い方も理解しておきましょう。

 

使う前後に正しいメンテナンスを

安全に草刈機を使用するには、正しいメンテナンスが欠かせません。メンテナンスを怠ってしまうと故障の原因になるほか、思わぬ事故につながる場合もあります。

安全に使うための日常的なメンテナンスは、グリスアップ、刈刃の確認(交換)、清掃です。

グリスアップは、部品の摩耗を防ぐために定期的に行う必要があります。刈刃の確認は、刃の破損や摩耗の確認をして必要な場合には交換しておきましょう。清掃は、汚れを落とすことと回転部分に草などの巻き込みがないかを確認しながら行うようにしましょう。

草刈機を使う前の準備を忘れずに

安全に使うための服装

草刈機を使用するときは、回転刃が小石や枝などに当たって飛散する場合に備えて安全な服装を心がけましょう。

飛散物から身を守るためには、長袖長ズボンと長靴は最低限着用します。長靴は安全靴タイプにして、保護メガネやフェイスシールド、防振手袋や膝当てなどを着用するとさらに安心です。

 

作業する場所の障害物を取り除く

事故防止には、前もって刈取りを行う場所に障害物がないか確認しておきましょう。

障害物は、小石や枝などのほかに紐などがあります。紐は草刈り中に回転刃に巻きつくと刈取りができなくなったり、刈取り部分に負荷がかかって故障したりする可能性があります。

草刈機の基本的な使い方

草刈機の持ち方と姿勢

作業前に肩掛けベルトがある場合は、ベルトの長さを作業しやすい位置に調節します。刃は地上から少し浮かせ水平な位置を保ちます。

U字ハンドルの場合は、両手で左右のグリップをしっかりと握り、両足を肩幅程度に広げ安定した姿勢を保ちましょう。ハンドルがないタイプはグリップを両手でしっかりと握ります。どのタイプでも基本は本体を身体の右側にして、肩掛けベルトは左肩に掛けます。

 

刃は「右から左」に動かす

回転刃は反時計回りに回っているので、草刈機は「右から左」に刈り取るようにしましょう。回転刃が左回転になっているのは、事故を防ぐ目的があります。逆方向では刈取りがうまくいかないだけでなく、キックバックのリスクが高くなります。

回転刃は草の左側に当てることを意識します。往復刈取りは事故に繋がるので常に「右から左」に刈り取り、本体を右に戻し再度「右から左」に動かします。

 

足の動かし方は「まっすぐ、すり足」

移動するときは両足を肩幅に開き、右足から前にすり足で前に動かします。歩幅が大きい場合や移動方向が定まらないと、刈り取った草と刈り取っていない草の区別がつきにくくなってしまうからです。

足の動かし方の基本は、刈り残しが無いように歩幅は小さくし、足場を確認しながら前進することです。

草刈機で上手に刈るコツ

刃は地面から少し浮かせて

エンジンを始動する場合は、必ず回転刃が地面から浮いた状態で行います。始動と同時に接地していると本体が跳ね返る危険があります。

草刈り中の回転刃も、地面に接しないように少し浮かせて作業をします。

 

刃を少し左に傾けると刈りやすく

回転刃は地面と水平になるように持ち、刃先を少し左に傾けながら右から草を刈ると、刈り取り部分が刃の左側に当たり刈りやすくなります。

また、刈った草を左側に寄せやすくなり、効率的に作業ができます。

 

背の高い草は複数回に分ける

パワーがある草刈機だからといって一度に済ませようとすると、草が絡み余計な負荷がかかるばかりでなく、見えない障害物に当たる危険性があります。

背の高い草は、一度に刈り取ろうとはせずに、複数に分けて刈取りを行います。草刈り作業中、巻きつきに気付いたら必ずエンジンを停止してから外しましょう。

 

草が絡むときは刃の回転速度を上げる

回転速度はスロットルレバーで調整をします。草が頻繁に絡むときは回転速度を上げ調整しますが、最初から高速ではなく、低速から高速回転に上げるようにしましょう。

ナイロンカッターの場合は、金属刃に比べ回転速度を上げないと刈り取りがうまくできない場合があります。

 

斜面では下から上の順に刈る

刈り取った草が下側に流れやすくなる為、斜面では下側から作業をします。また、傾斜のある場所は足元が滑りやすくなっています。転倒などに気をつけながら作業をしましょう。

エンジンがかからないときは?

メンテナンスが不十分だと、草刈機の不調が起きやすくなります。あらかじめエンジンがかからなくなる原因を知っておくと、いざというときに慌てなくて済むかもしれません。ここでは主な原因を紹介します。

・エンジン燃料の劣化や、燃料間違い
・キャブレターへのオイル沈殿
・スパークプラグへの燃料かぶり
・本体内部の汚れ
・マフラーの詰まり
・燃料タンクキャップの詰まり

このようにさまざまな原因が考えられ、それぞれ対処方法が異なります。自分で対処できることもありますが、修理が必要な場合もあります。原因と対策の詳細を知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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